スマホでのGoogle検索結果に非対応サイトが出にくくなる?
あなたの会社のサイトは、スマホ対応していますか?もしまだだったとしたら、ちょっと大変なことかもしれません。スマホからの検索結果にあなたの会社のサイトが表示されにくくなる可能性があります。
なぜならGoogleが、2018年3月24日に「モバイルファーストインデックス」を開始し、モバイルサイトをインデックスしはじめていると公式ブログで発表したからです。
モバイルファースト?それよりインデックスって何?
まずはGoogleについての基礎知識を少し。
「Google」と言えばまず思い浮かぶのが「検索」ですよね。この「検索」、とっても便利ですが無料で使えるんですよね。すごい。でも、Googleだってどこかで収益を上げないことには成り立ちません。どこで収益を上げていると思いますか?
実はそれは「広告」です。え、気付いてました?そうですか…(笑)。
広告が検索結果の上の方にずらりと並んでいますね。ここをクリックすることが、Googleの売上になります。
では、Googleが広告での売上を上げたいと思ったら、どうすればいいと思いますか?
売上の構造式は「客数×客単価」です。客数、つまり検索を使う人の数を増やすことで売上が上がるはず。
だから、Googleの考えているストーリーはこんな感じじゃないでしょうか。
- 素晴らしいコンテンツを提供しているサイトを検索の上位に表示すれば、 ユーザーが満足してくれる。
- 滿足すれば、検索を何度も利用してもらえる。
- 時には広告をクリックすることもある。→Googleに売上!
- 素晴らしいコンテンツを提供しているサイトにも流入が増える →WIN-WIN!
だから、Googleは検索結果をユーザーにとって素晴らしいものにしたいと考えています。
そのために毎日世界中のサイトを駆け回ってホームページのデータを集め、独自の判断基準で優良なサイトをランク付けして検索結果に表示しています。
駆け回っているロボットのことを「クローラー」といい、駆け回ることを「クローリング」と言います。
この集めているホームページのコンテンツデータのことを「インデックス」と言います。
「モバイル ファースト インデックス」を開始します
2018年3月24日、 Googleウェブマスター向け公式ブログに、「モバイル ファースト インデックスを開始します」と明記されました。
2015年にはGoogleからモバイル検索の割合が過半数を超えたと発表されていました。PCでのホームページ閲覧よりもスマホでの閲覧のほうが数が増えてきていることは、自分の身の回りのことを考えてもなんとなく想像がつくのではないでしょうか。
ですから、今まではPCサイトを中心に行っていたクローリングを、スマホ対応サイト(モバイルフレンドリーサイト)を中心に行います、ということになったのです。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル ファースト インデックスを開始します
以下は2016年度のデータですが、allaboutが発表した細かいデータをわかりやすくグラフにしてくださっているサイトがありましたので参考にしたいと思います。
情報ジャンル別のスマートフォン比率を調べてみた~日本最大級の総合情報サイトAll AboutのPV実績より~ | D2Cスマイル
モバイルの閲覧の割合は、ほぼ50%を超えています。業種によって違いますが、デジタル、つまりPC周りのサイト以外は50%を超えているのが分かります。
Googleとしてはそのような世相を受けて、「モバイルで閲覧されている場合は、モバイル向けに対応されたサイトの方を見つけられやすくしますよ」という施策を打ってきたわけです。
公式ブログには以下のようにも書かれています。
モバイル フレンドリーなコンテンツは、モバイル検索結果の成果を上げる方法を検討しているウェブマスターにとって役立ちます。
これは、「スマホから閲覧してほしい場合にはスマホ向けのサイトにしたほうが検索結果に有利に働きますよ」と読み取れます。
ただし、
いつものように、ランキングには多くの要素を使用します。 他の多くの信号が最も関連性の高いコンテンツであると判断した場合は、モバイルフレンドリーでないコンテンツや、読み込みが遅いコンテンツをユーザーに表示することがあります。
とも書いていますので、内容が充実しているサイトであるということがモバイル向けであることよりも重視される場合もあるということでしょう。
まずはスマホでリサーチされると考えて
今は本当に多くのアクセスがスマホから行われています。検索結果についてももちろんですが、スマホ対応されていないページは大変読みにくく、またページ遷移も面倒くさく感じ、よっぽど必要な情報が載っていない限りは内容を読んでもらえないまま閉じられてしまう可能性が否定できません。
BtoBの企業の場合は会社のPCで閲覧されることもあり、BtoCほどスマホ率が高くない場合もあるのですが、やはり担当者が移動中などにリサーチすることもあります。
スマホ対応、つまりGoogleの言うところの「モバイルフレンドリー」なサイトにするのは今後は必須だと言えます。
少し前まで私が担当していたリフォーム会社のサイトでは、閲覧の7割がスマホからでした。
しかし、問い合わせの内訳はスマホがたったの4割。つまり一度はスマホでリサーチし、その後PCでじっくり確認してから問い合わせてきていたのではないかと考えられます。
高額で、スマホの画面だけでは判断できないような商材、サービスでも、リサーチにはスマホが使われるという例の一つだと思います。
モバイルフレンドリーはサイトごとに評価される
注意が必要なのは、モバイルフレンドリーの評価はページごとではなくサイトごとにされるという情報があったことです。とりあえずトップページだけスマホ対応を行ってもあまり意味がないかも知れません。慌てて中途半端なスマホ対応をするくらいなら、落ち着いて、しっかり計画を練って、戦略的なサイトを設計したほうが賢明だと言えるでしょう。
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