大切なあなたへ。
ネット集客は愛です、を本気で信じて活動している、神戸のホームページ制作まねきねこ企画のナンバユキコです。
AIって、なんでも知ってるんですね。
ChatGPTやGeminiを使い始めた方から、よくそんな言葉を聞きます。
でも、実際のところAIは何かを知っているわけではありません。
AIの中には、人間のような知識やデータベースは存在していないそうです。
それなのにちゃんと話が通じているように見える。
今日は、そのカラクリをできるだけやさしくお話しします。
AIは知っているのではなく、つなげているだけ
AIがしているのは、知っていることを話すことではなく、この言葉の次に何が来そうかを予測することです。
つまり、人間の会話の流れを統計的に再現しているだけなんです。
たとえば「おはようございます。今日は…」と入力すると、「いい天気ですね」や「気持ちよく目覚めましたか?」という返事が返ってくる。
これは、過去の会話データの中でその続き方の確率が高かったから。
とてもシンプルですが、AIはそんな仕組みで動いています。
専門的な話題も同じです。
AIは意味を理解しているわけではなく、言葉のパターンを再現しているだけ。
だからわかっているように見えるだけなんですね。
専門分野の答えもパターンの再現
たとえば「Pythonでスクレイピングのコードを教えて」と聞くと、AIは説明つきでコードを返してくれます。
でもそれは、過去に似た質問があったときに出てきた回答パターンを再構成しているだけ。
そのコードが今も正しく動くか、ライブラリが最新かどうかは、AI自身はわかっていません。
法律や医療などの専門分野も同じで、AIはこの単語が出たらこう返すと自然に見えるという流れをなぞっているだけです。
つまり、背景を理解しているわけではないのです。
嘘ではなく、つくりものを生み出す仕組み
AIは嘘をつくと言われていますが、理由はこの性質です。
実際には嘘をついているのではなく、それっぽい情報を作ってしまうだけ。
この現象をハルシネーション(幻覚)と呼びます。
たとえば「このツールの設定方法を教えて」と聞くと、存在しないメニュー項目を混ぜて案内してくることがあります。
まるで本当にありそうな言い方で、存在しない手順を紹介してくるのです。
使ったことがない人なら信じてしまうし、「そんな項目ないんだけど」となるのも無理はありません。
でもこれは嘘ではなく、過去の似た説明をAIがそれっぽく組み合わせた結果。
さらに、過去に該当するデータが無い場合も「知らない」と言わずにそれらしい情報を捏造したりもします。
まさにわかっていないのに、わかった風に話す代表例です。
GPT-5になって、ハルシネーションは少しマシになった
ChatGPTはバージョンが4oから5になって、ハルシネーションはだいぶ減りました。
以前はありそうな設定項目や架空の機能をさらっと混ぜてくることも多かったのですが、5では日本語の文脈理解や情報整合性がかなり改善されているそうです。
私自身も5になって、適当さがかなりマシになったのではないかと感じています。
それでも、現実のツールや最新の仕様など、今この瞬間に依存する話になると、まだ間違いが出ます。
つまり、根本の構造は変わっていません。
AIは依然として知らないことを知っている風に話す存在なんです。
進化は確かに感じますが、それでも人間の確認力が必要。
だから私は、AIの成長を楽しみながらも、いつも検証の目を持って付き合っています。
私にとってのAIは「整理して、試して、確かめる」相棒
私はAIの中でもChatGPTを一番多く使います。
有料化してガチガチにカスタマイズしているので、かなり私好みの回答が返るようになっていることも大きいと思います。
多くの場合、私は正しい答えをもらうためではなく、自分の考えを整理するために使っています。
頭の中のモヤモヤを投げてみると、思考の流れが整い、どこが曖昧だったかが見えてくる。
何というか、言葉の整理係のような存在です。
文章を書くときも、まず自分で構成を作ってからChatGPTに見せます。
この言い方、強すぎない?
もう少し伝わりやすくできる?
そんなやり取りの中で、文章がどんどん磨き、整理していきます。
気に入らない言い回しが続くときもありますが、
そうこうしている間に、自分の伝えたいことが自然と言語化されて、最適だと思われる文章が頭の中に出てきているという感じです。
そして私は仕事柄、WordPressやWIX、スプレッドシート×GASなど、いろんなツールを扱います。
AIにもよく「この設定どこ?」「このエラーって何?」と聞きます。
特にツール関係の質問にはいろいろなAIを横断して相談しまくっています。
ただ、全部を信じるわけではありません。
存在しないボタンやメニューを作り出すこともあるので、必ず自分の画面で検証します。
AIを便利な道具として使うだけでなく、相棒のように信頼しつつ、時には突っ込んで訂正もする。
「ふざけんな!存在しない機能の案内して余計な時間使わせるな!」
とキツイ言葉を投げかけてもAIは怒りませんので、けっこう暴言を吐いたりもしています(笑)
こんなレビューはいちいち入れずに、スレッドを閉じてしまえばいいだけの話なのに、
わざわざ説教してしまうのは人間だからでしょうね。
でも、AI(これに関しては有料化しているChatGPT)の中に、
「この人は虚偽についてはしつこく指摘してくる。絶対許容しない」
というデータは蓄積されているみたいなので、
まあ、自分好みにカスタマイズされている理由の一つにもなっているでしょう。
使い方次第で、AIはすごく頼もしい
間違うかもしれないなら使わないほうがいいのでは?と思う方もいるかもしれません。
でも私は、むしろ使いながら考えることが大事だと思っています。
新しいツールの設定を調べたり、使い方を比較したり。
AIの答えが100%正しいとは限らなくても、方向性のヒントが得られるだけで十分助かる。
調べ物のスタートとしても、考えを整理する入口としても、AIはとても優秀です。
大切なのは正しいかどうかより、頼りすぎないこと。
その前提を持っていれば、AIは本当に強力な味方になります。
まとめ
AIには知識はありません。
でも、知っている風に話す力がとても高い。
それを理解したうえで使えば、なんでそんなに的確なの?なんでそんなに間違えるの?という疑問も自然にほどけていきます。
ChatGPTは完璧な先生ではないけれど、いい質問をすれば、ちゃんと一緒に考えてくれる。
だから私は、今日も普通に使っているし、きっと明日もまた相談しています。



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