私は住宅会社で約9年間、ホームページの運営やSEO対策に携わり、ブログ記事も数多く書いてきました。
その頃、長い間、検索順位1位を維持していたブログ記事がありました。
その記事のテーマは「網戸のがたつきの調整方法」。
なかなか地味なテーマです。
でも、網戸ががたついて困っている人にとっては、まさに知りたい情報だったのでしょう。アクセス数もTOPページに次ぐほどの人気ページでした。
ところが、この人気記事、問い合わせや受注にはほとんど結びつきませんでした。
それはそうでしょう。記事を読んで、自分で直せてしまうのですから。
検索した人の役には立っている。SEOでも成果が出ている。でも、会社の売上にはなかなか貢献しない。
この経験は、住宅会社のブログSEOを考えるうえで、今でも印象に残っています。
検索されるキーワードと、仕事につながるキーワード
ブログのテーマを考えるとき、まず気になるのが検索回数です。
たくさん検索されているキーワードなら、それだけ多くの人に記事を読んでもらえる可能性があります。
でも、ここで少し考えてみたいのが、そのキーワードを検索した人は、次に何をしようとしているのかということ。
例えば、同じ無垢フローリングに関する検索でも、
- 「無垢フローリング 種類」なら、素材について調べている人
- 「無垢フローリング 手入れ」なら、お手入れ方法を知りたい人
- 「無垢フローリング 施工事例」なら、実際に使われている住宅を見たい人
- 「無垢材の家 工務店 神戸」なら、依頼先を探している可能性がある人
と、検索の背景にはさまざまな目的があります。
検索した人が何を知りたいのか、その情報を得たあとにどんな行動を取るのか。
そこまで考えると、記事の作り方も変わってきます。
アクセスを集める記事と、問い合わせにつながる記事
住宅会社のブログには、いろいろな役割があります。
家づくりの疑問に答える記事は、まだ自社を知らない人との接点を作ります。
自社が得意とする工法や設計の工夫を紹介する記事なら、専門性や家づくりへの考え方も伝えられます。
さらに、住宅会社の選び方や相談の進め方など、比較検討中の人に役立つ記事もあります。
すべての記事に直接的な問い合わせを期待する必要はありませんが、どのような役割を持たせるかは考えておきたいところです。
例えば、検索から訪れた人が関連する施工事例を見て、会社の特徴を知り、問い合わせにつながる。
そんな流れができれば、最初の記事から直接問い合わせが発生していなくても、集客に貢献している可能性があります。
検索順位の先にある成果を見る
SEOに取り組むなら、記事を公開した後の分析も欠かせません。
Google Search Consoleでは検索キーワードやクリック数を確認でき、GA4などを使えば記事から施工事例や問い合わせページへの移動も分析できます。
どの記事が検索流入を生み、どの記事が比較検討に役立ち、どこから問い合わせが発生しているのか。
その流れを確認することで、次に取り組む施策も見えてきます。
網戸の記事は、検索順位とアクセス数という点では成功していました。
そして、私に「検索で上位に表示されることと、売上につながることは別」という大切な視点を教えてくれた記事でもありました。
どんな人に読んでもらい、その先で何を知ってもらいたいのか。
住宅会社のブログSEOでは、そこまで考えてキーワードを選んでいきたいですね。
住宅会社・工務店のWeb集客について
まねきねこ企画では、住宅会社で約9年間Web運営に携わった経験を活かし、企業のホームページ活用やWeb集客を支援しています。







