「ホームページの保守って要る?要らない?何をしてくれるの?」WEB集客サポートとホームページ制作|まねきねこ企画【中小企業・個人事業主専門】
ホームページの保守って要る?要らない?何をしてくれるの?

ホームページの保守って要る?要らない?何をしてくれるの?

[カテゴリ] サイト運営
[更新日] 2024/8/18
大切なあなたへ。
「ネット集客は愛です」というキャッチコピーを流行らせたい神戸のWEB集客コンサルタント、ナンバユキコです。
よろしければ少しお付き合いください。

ホームページをWordPressで作成し、運用し始めると、定期的に「更新してください」という通知が表示されることがあります。
この通知を無視してしまうと、セキュリティリスクが高まり、ホームページにトラブルが発生することがあります。

ここで、「保守管理」という言葉が出てきます。
ホームページの保守管理とは、サイトを安全で最新の状態に保つために必要なメンテナンス作業のことです。

でも、「保守管理が本当に必要?」「前に作った人には言われなかった」と仰る人も結構おられます。

特に、以前にHTMLで組まれた静的なホームページを使っていて、リニューアルを機にはじめてWordPressにした方や、今までWordpressを使ってきたけれど、特にトラブルに見舞われた経験のない方、ビジネスの初期段階でコストを抑えたいと考える個人事業主の方などにとっては、保守管理は何のために必要なのかが分からず後回しにされがちです。
   

そもそも保守管理って何をしてくれるの?

では、ホームページの「保守管理」っていったい何をしてくれるのか、というと、それは一概には言えません。
なぜかというと、それを請負う制作業者などによって「どこまでやるのか」がまちまちだからです。

今回は、当方、まねきねこ企画で保守をお受けする場合に行っている内容について説明します。
 

①ドメイン・サーバー、SSL証明書などの維持・管理(契約管理)

ドメインやサーバー、SSL証明書などは、1年や数年単位で契約期間が決まっています。
いずれもホームページ運営には必要なもので、特にドメインとサーバーに関しては契約が切れる、すなわち即ホームページが表示されなくなってしまう、ということになりますので、契約更新の期限などが切れてしまわないように管理します。
また、サーバーのプログラムのアップデートなど、対応すべきお知らせが届いた際には、それに対応します。
 

②Wordpressのバージョンアップ

Wordpressのセキュリティアップデート(バージョンアップ)のうち、年数回程度行われるメジャーアップデートへの対応、および、それに伴うプラグイン等の互換性の確認、バージョンアップ、対応できない場合の代替案のご提案などを行います。
バージョンアップ対応時は、いったんテストサーバーで不具合が出ないかどうかを確認してから本番サイトの対応をしています。またその際、万が一のトラブルがあり自動バックアップデータで対応できないリスクを避けるために手動でバックアップを作成しています。
 

③各種修正対応

Wordpressや使用しているプラグインなどで脆弱性が見つかった場合などのセキュリティ修正対応、
最新のブラウザ、端末への対応「Chrome」「Edge」「Safari」など、Webサイトを閲覧するためのブラウザ(主要ブラウザのみ)のバージョンアップ等により、ウェブサイトの表示に影響が発生した場合に対応しています。
 

④軽微な文字修正や文章の追加、画像の追加や入れ替え

Wordpressの場合は自分たちで更新出来る箇所も多いのですが、構造上自分たちで変更できない場所などもあります。そういった部分の文字修正や文章の追加、画像の追加や入れ替えも保守管理のうちに含めています。
 

⑤メールアドレスの設定変更、追加

従業員の増減があった際など、メールアドレスを追加したり削除したりすることがあります。
そういった対応も行います。

 

「保守管理なんて自分でできるから不要」と考える人も少なくない

ただ実際のところ、保守管理を不要だと考える人も少なくありません。

ホームページ制作業者でも、それほど必要ないと考えているからこそ、いわゆる「売り切り」で制作し、その後の管理にはタッチしないというケースが少なからずあるのでしょう。
困ったときに言ってくれたら出来る対応はやりますよ、というスタンスなのかなと思います。

ホームページの保守管理を不要だと考えられている理由の一つに、WordPressのアップデートは「クリック一つでできる」ということが挙げられます。

そう聞くと、簡単に感じますよね。

事実として、WordPressの管理画面には「更新」ボタンがあり、これをクリックするだけで簡単にアップデートができます。また、バックアップもプラグイン(拡張機能)を使えば自動で行えるため、初めての方でも扱いやすいでしょう。

 

本当に自分で出来るのか?

しかし、問題はその「簡単さ」に隠れていると私は思っています。

WordPressのアップデートは確かにワンクリックで出来てしまうのですが、それに伴うリスクや影響についての警告はすぐに分かるところに表記されているわけではありません。

例えば、Wordpressをアップデートしたときに、使用しているプラグインと互換性が無くなってしまい、サイトが正しく表示されなくなることがあります。

また、バックアップのデータが正しく保存されていないと、いざという時に復旧が困難になる場合もあります。

そして実際に保守管理を怠ったことで起こったトラブルは少なくありません。

私個人の経験で言うと、直近の6年以内に、実に7回のトラブルの相談を受けています。
私がお困りごと解決を謳っているからだったとしても、決して少なくない割合だと思いませんか。

軽微なものから、重篤でホームページを作り直すことになってしまったものまでありましたが、いずれも「保守管理」については考えてもおられなかったことが共通しています。

 

実際に起こったトラブルの例

サイトが表示されなくなった

WordPressを自動アップデートに設定していたために、使っていたプラグインが新しいバージョンと互換性を失い、サイトが表示されなくなったということがありました。
これは、バックアップがあったので、約1週間程度前のデータから元に戻すことができました。

しかし、使っていたプラグインが古いもので更新されておらず、新しいWordpressと互換性が無くなってしまっていたので、似たような機能のある新しいプラグインを探してそちらと入れ替える必要がありました。
 

ホームページを改ざんされた

プラグインの脆弱性を悪用され、ホームページがウイルスに感染したケースもあります。

このケースでは、気が付いた時にはホームページのデータの改ざんと消去で表示がめちゃくちゃになってしまっていました。
しかも気づくのが遅かったために定期的に取っていたバックアップもすべて改ざん後のデータに上書きされてしまっており、結局はホームページを作り直すことになってしまいました。
この件ではサーバーからのメールで再三このプラグインに関する警告が届いていたのですが、意味が分からなかったため放置してしまっていました。
 

サーバーのデータが全てなくなってしまった

「ホームページが消えているので何とかして欲しい」というご相談を頂いて調べると、サーバーの契約期間が数日前に切れてしまっており、データもすべて無くなってしまっていました。
バックアップも特に行っていなかったので、今まで蓄積していたブログなどもすべて消えてしまいました。

管理は自分たちで行っており、サーバーからのメールも受け取っていましたが、
「普段のメールは何か難しい技術的なことしか書いていない」
ということで未読のまま特定のフォルダに振り分けていたため、支払いのために登録していたクレジットカードの期限が切れていることに気付かず、このようなことになってしまいました。
サイトオーナーの単純なミスと言えばそうなのですが、日々の多忙な業務の中でホームページについて意識が持てないという方は決して少なくないと思います。
 

怪しい海外サイトに勝手にジャンプするようになっていた

ホームページにアクセスすると海外の怪しいハイブランド品を販売しているショップサイトにジャンプするようになってしまったというケースがありました。

しかも、自分のPCなどのブックマークやリンクをクリックして訪問した際には特に問題なくホームページは表示されるのに、検索結果をクリックした際だけ飛ばされるような状況でした。テストのために何回かクリックしているうちに、Googleに
「このURLは〇〇〇社のサイトではない」
と判断されてしまったようで、社名で検索した際にもGoogleの検索結果に表示されなくなってしまいました。

原因は、いつのまにかサイト構成ファイルの中に不明なプログラムが書き込まれていたことで、そのプログラムを削除することで元に戻すことが出来ました。


これらのようなトラブルが発生すると、復旧作業に多大な時間とコストと、何より精神的ダメージがかかりますし、最悪の場合はビジネスに大きな悪影響を与えてしまいます。

 

保守管理が必要な理由

上記のようなトラブルが起こるかもしれない、と思ったら、保守管理が必要だということもご理解いただけるのではないでしょうか。

ホームページは常に外部からの攻撃やトラブルのリスクに晒されています。

ホームページはインターネット上に公開されているため、誰でもアクセスできる状態にあり、
しかも、世界中の全ウェブサイトの43.5%がWordpressで作られている(2024年8月時点)ということから、多くの悪意をもった攻撃者が脆弱性を突いてWordpressに侵入しようとアタックを仕掛けてきています。

もちろんWordPressやプラグインは定期的にアップデートされています。たとえばセキュリティホールを修正したり、新機能を追加したりという改善は日々行われています。

ですが、よくわからないからとアップデートを無視していると、セキュリティホールが放置されたままになり、サイトが攻撃にさらされやすくなります。これは、最新のセキュリティ対策が施されていない状態です。

Wordpressのシステムでは自動的に更新する設定にすることもできるのですが、前述の例のように使っているプラグインの更新が止まってしまっている場合などは互換性がなくなっているなどのトラブルが発生する可能性があるので、特に大きなアップデートは慎重に行うべきだと思っています。

そのような様々な要因を考えたときに、専門家による保守管理を行っておくというのは決して費用の無駄などではなく、必要なものではないかと私は考えています。

 

保守管理を専門家に任せるメリット

保守管理を専門家に任せることで、上のようなのリスクを最小限に抑えることができます。

多くの保守サービスでは、WordPressのアップデートやプラグインの互換性確認、バックアップの定期的な実施などのセキュリティ対策から修正や変更など、総合的なサポートを提供しているところが多いです。また、トラブルが発生した際にもサイトの復旧など迅速なサポート対応が可能なため、安心して運用を続けることができます。

それから、喜んでいただいているのが、保守周りをお任せいただくことで、サイト運営者自身が技術的な問題を気にしたり悩んだりしなくて良いことです。特に、ITに詳しくない個人事業主や小規模ビジネスのオーナーこそ、保守管理を外部に任せていただいた方が良いと思います。

 

私は、保守管理は必要だと思っている派

結論として、WordPressの保守管理は必要不可欠だと私は思っているので、制作させていただいたサイトでは、出来る限り保守の契約をしていただくようにお願いしています。

トラブルが発生した場合、実際のビジネスにどの程度影響を与えるのかは、その会社や事業がどの程度ホームページを活用しているのかにもよるのですが、
例えば、ホームページが表示されなければお客様はそのサイトにアクセスできなくなり、問い合わせや購入ができなくなります。これにより、売上が減少したり、信頼を失う可能性もあります。

私は、保守なしでホームページを運営するのは、保険に入らずに車を運転するようなものだと考えています。今まで事故に遭っていないから大丈夫だと思うかもしれませんが、それは危険な考え方でしょう。

特にパソコンが苦手であったりインターネットにあまり詳しくないという方には、プロに保守管理を任せていただければと思います。
 
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